昨日からやっと11月らしい気温になってきた都内。
ほっとしながらも、もうあと約二か月でこの一年が終わってしまうという驚愕の事実に直面。
戦後80年の2025年まで遠いなぁ、なんて思っていたけれども、きっと時間は一瞬にして溶けてしまいそう。

ということで、背筋をただして、10月の回の報告。
10月のテーマは、遂に中国!
過去にも登壇してもらったWake Up Japanメンバーのさんちゃんを迎え、
私とさんちゃんは都内にてさんちゃんのシェアハウスよりお届けした。


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開催&当日構成
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当日は運営や途中参加も含め、9名の参加者となった。

1024集合写真

テーマは、日中市民のもやもや。

互いに対して、聞きたい事をフラットに、カジュアルに聞ける場にしたいね、
ということでさんちゃんと設定。
参加者も、できれば日中双方からありますようにと願っていたので、
最終的に双方の国籍の参加者が参加してくれたことはとても嬉しかった。

構成は以下で実施。

  • About us
  • ゲストトーク(さんちゃん)
  • 質疑応答
  • 参加者の対話(ブレークアウトで実施)
  • 全体共有
  • まとめ

政治体制が違い、様々な情報規制がなされる中国と関係を築いていく上で重要になってくる対話は、
場づくりが、いつも、難しい。
どこまで話していいのだろうか、という問いが常につきまとう。
(どこまで話してくれるだろうか、とも言えるかもしれない。)

日韓のシャトル外交で改善されていく日韓関係を横目に、私の個人的な今年の懸念は、日中関係。
8月に国連協会の日中韓ユース・フォーラムにアドバイザーとして参画させて頂き北京に渡航した際に直面した、日本人の短期滞在でも現在中国と項にはVISAが必要という事実に代表されるように、
日中の人の行き来は複雑になっており、国民感情も好ましくない。
人の行き来が制限されるということは、その土地や人に触れ、その国について学び感じる機会がすくないということで。大変残念な状況。

元々中国の方は日本へ入国するのにVISAが必要だったため、ある意味フェアなのでは?

という意見もあるかもしれないけれども・・・。

そんなことを考えつつ、冒頭、いつも通りオンラインでの実施の際は行っているアクションリサーチ。
今回は3つ問いを設定し、設問と回答は以下となった。

現在の日中関係は・・
有効回答数:5(回答は任意、複数回答可能)
  1. とても悪い(2)
  2. 悪い(3)
  3. 普通(0)
  4. とても良い(0)
  5. 良い(0)
中国政府に対して親しみを感じる
有効回答数:5(回答は任意、複数回答可能)
  1. 親しみを感じる(0)
  2. どちらかというと親しみを感じる(0)
  3. 親しみを感じない(4)
  4. どちらかというと親しみを感じない(1)
中国人に対して親しみを感じる
有効回答数:5(回答は任意、複数回答可能)
  1. 親しみを感じる(3)
  2. どちらかというと親しみを感じる(1)
  3. 親しみを感じない(0)
  4. どちらかというと親しみを感じない(0)
  5. 私は中国人なので回答できない(1)
日韓と同様、また、過去の傾向と同様で、やはり政府に対しては親しみを感じないという傾向が強く、人に対しては親しみを感じるという回答が出ている。
内閣府の毎年行っている世論調査では人と国を分けずに本設問を設置しているので、
やはり益々今後の調査の在り方を明示している。
過去はこれを分けて実施したらどうだったのか、というのが今はもう遅いが本当に気になる・・・。

ちなみに、(何度も紹介しているが)最新の内閣府の世論調査では対中国は81.8%(微増)の日本人が「感じない」と回答している。
その一方で、18~29歳の若い世代は他の世代と比較し、「感じる」(対中28%、対韓は64.7%)と回答する割合が多く、男女で「親しみを感じる」の回答格差はわずか。年齢全体では親しみを感じないが上がっている結果がでている。

親しみを感じない国内の人々が8割もいるという事実に私は驚愕してしまう。
人か国か、という点もそうであるが、「親しみを感じない」、というのはいったいどのような感情何だろうか。
憎しみか、嫌悪か、恐怖か、もやもやか、懸念か、不安か、その他の何かか・・・。
この正体のわからない、説明しづらい表現を掘り下げていく事もおもしろいかもしれない。

▽より詳しく見たい方はこちらを参照


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トーク&対話
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福島さんとの回と同様で、対話に多くの時間を取りたいということが私とさんちゃんの間で大切にしたい事だったので、今回もゲストからの冒頭トークは少し短めにし、その後質疑応答と、問いを設定した上で参加者のブレークアウトでの対話の時間を確保することにした。

まず、さんちゃんの話の抜粋。

<ゲストトーク>

  • 大学から日本に留学、日本8年目。韓国、アメリカにも留学
  • 日本との接点は、小学校の時に見てた日本のアニメ。日本のアニメが好きだったので中高の時2外で日本語、高校3年生の時に日本に留学しようと思った。
  • 近代史に興味、なぜ日本は近代化に成功したのか。政治に興味があったので中国ではなく日本で学ぼうと思った。当時尖閣諸島問題で日中関係が冷え込んでいたので両親に反対されたが、2015年秋、日本に来る。
  • 日本にはニュートラルでポジティブな思いがあった(来る前)。
  • 日本に来てから色々もやもや。
  • 来日以前、ヤフーニュースでいろんなコメント見てて怖かった。日本で中国人としていることに恐れ。日本社会は書かれていないルールもたくさんある。
  • 日本に来て一番嫌だったこと:ニュース。最後に毎回中国のネガティブニュースが入ってた事。普遍性がないことを報道されていて嫌だった。
  • 政治経済学部に入学したけど、あまり政治系の話をしなかった。英語プログラムで入学した人と日本人とはあまり関わらなかった。政治関連の話題が出ないから自分の意見も表明できなかった。
  • 大学1年の時にもやもやについて話す会を開催。中国も日本も広いのでいろんな考え方がある、腹割って話そう!の会。
  • 日本にいてもやもやしてしまってアメリカに留学。アジア人の団結があった。アメリカにいると日本はお隣さん。日本人の集まりに日本語ができ、日本から留学しているので呼ばれたりした。
  • 日本人と中国人それぞれの意識調査を実施。中国人は日本人に対してポジティブな印象を持っている人が多い。日本人は中国人にネガティブに思われていると思っている人が多い
  • 日本人が中国について知ろうとするとき:テレビのニュース
  • 中国人が日本について知ろうとするとき:ポップカルチャー、観光の土産話等
  • 上記のように、情報の仕入れ先が違う
  • 日中の関係を改善することについては政府には頼れない。市民間の交流、民間の情報を仕入れる、一般人と話す、が重要。
  • ローカルコミュニティでの市民間交流。日中韓は文化が近く、共有している社会問題も多い
  • 韓国にも留学し、韓国で感じたこと。アメリカ留学で東アジアってつながってると感じた。民主化革命についても興味を持ったので半年間留学、人が暖かいなと感じた。韓国には中国系の人も多いので民族的には近いはず。

さんちゃんは中国の出身で、来日し、渡米経験も、韓国留学経験もあり、それぞれの言語を自由に操る才女。
それぞれの国の文脈や人の特性、社会の空気感、文化を自分の人生の中に取り込んで生きてきた彼女の話を短い時間で語り尽くすことは到底不可能だとわかりつつ、今回私も改めてさんちゃんの知らない側面を知ることが出来た。

特に日本の空気感に少し疲れてしまったさんちゃんが、渡米をし、
でもそこでは日本を含むアジア人の団結があり、日本をより身近に感じたエピソードは、
結構多くのアメリカに留学した日本人も共通に持っているストーリーだと思う。
私自身も、アメリカに高校時代に留学して出会ったのが東アジアで、
自分が日本人なんだな、ということを意識したと同時に、東アジアという地域とそこからの人について、強く認識をするきっかけだったことを良く覚えている。

<質疑応答>
さんちゃんへの質疑応答では、以下の質問が出た。
  • よく「中国は〇〇」のようなことで聞かれる事はあるか。例えば、中国人に対する「うるさい」というステレオタイプのような。
→(他の中国人参加者の方の回答)中国人に対して「うるさい」といつも言っている日本人も、実際騒いでいるグループを見かけたことがあり、もやもやしたことがある。日本での生活は楽しいけれど、いつも最終的にもやもやすることが多い。大学生活では、個人として、周囲から関心を持たれていない・尊重されていないと感じる場面がある。日清戦争時の軍人の銅像などは見るともやもやする。
→(他の参加者のコメント)もやもやを感じることは重要。解消の仕方は分からないということが問題。また自分にできる日中友好への貢献の仕方を見つけたい。
→(さんちゃんコメント)中国の情報はニュースなどから得るが、日本の情報はアニメなどのポップカルチャーから情報を得るというところにイメージギャップがあるのでは
  • 中国のポップカルチャーとは?
→(回答)ソフトパワーは重要だが、中国はソフトパワーが弱い。関心が薄いから中国の映画を上映しないということはあるが、審査が厳しくて国内のポップカルチャーも盛んになりづらいのでは。
→(他の中国人参加者の回答)「レッド」というSNSが盛ん。メイク・美容系の情報発信。海外で中国文化を発信するということはあまり関心をもたれない。表現の自由の問題もある。

<設定した問い>(ブレークアウトセッション)
質疑応答後、参加者をグループに分けて以下の問いで対話して頂いた。
  • それぞれ日中関係どう思っているの?
  • みんな(あなたは)本音で話してる?
  • 日本人が中国と日本の歴史について知らなさすぎる(話のベースが違いすぎる)けど、どう思う?
  • これから関係改善に向けて、あなたのアクションは?
    <参加者対話の共有>
    対話後は参加者に全体で共有をお願いし、その場でスピーカーも含めて共有されたことは以下となる。

    • できるだけもやもやを感じないようにしている。
    • 自分なりにできる日中友好の方法を見つけたい。
    • (それぞれ日中関係についてどう思ってる?に対して)中国と関わりの薄い人:関わる機会を提供する。関心のない人・ネガティブイメージのある人:自分のストーリーでそうじゃないと表明する。           
    • (みんな(あなた)は本音で話しているかに対して)日本人が中国と日本の歴史について知らなさすぎる。
    • (これからの関係改善に向けてに対して)今まで興味関心がなかった。
    • 日本と中国だけでなく、日本と沖縄という問題とも近しいよね


                          できるだけもやもやを感じないことにしている、という発言はもう少し詳しく聞いてみたかった。

                          「本来言うべき出だけれど、その場の空気や自分の精神面を健康に保つために深く考えずにいこう」
                          ということなのか、
                          「こんな小さなことはあまり関係ないから、それよりもっと大事なことを話そう」
                          ということなのか、他の何かなのか。
                          もし前者で、双方の社会は変わらなさそうだから黙っておこう、であれば悲しい。

                          今回、聞いてみたかったけれども、時間の関係で聞けなかったのは、
                          結局みんな、日中に存在する何の政治的・歴史的問題に引っ張られて、もやもやしてしまっているの?ということ。
                          領土なのか、強制労働なのか、慰安婦問題なのか、その他か。
                          日本から見た対中国は、恐らく中国という国の現在の政治体制である気がする一方で、中国から見た日本の一番の問題は何だろう。

                          知る術はあるんだろうか。

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                          次回について
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                          今月11月は、予定していた海外団体とのスケジュール調整を優先し、
                          12月に持ち越しとなった。
                          11月は米国はThanks givingが重なるため・・・(次回はアメリカ在住の関係者を予定)。
                          12月は2イベント(オンライン&都内開催)が同時に開催されることとなるので、
                          また近いうちにお知らせします。

                          12月もお楽しみのしみに!