2022年3月。
アメリカ、Brown大学のある取り組みを偶然目にした私は一通の問い合わせメールを送った。
問い合わせ先は、Brown大学のStrait Talk。
台湾海峡についてIntereactive Confliect Resolutionの手法を使い対話を行う団体で、
日本人でもオンラインでの見学が可能かどうか知りたく問い合わせた。
それから約1年半後の今年12月。
勤務先のGLOBISで出会った一人の中国人学生がStrait Talk参加者という奇妙な偶然に導かれ、
今回WUJでStrait Talkからゲストスピーカー3名を招きオンラインでの会を開催した。
2022年、残念ながら見学は叶わなかったが、
今回実現した3名のゲストとの回を記述したい。
アメリカ、Brown大学のある取り組みを偶然目にした私は一通の問い合わせメールを送った。
問い合わせ先は、Brown大学のStrait Talk。
台湾海峡についてIntereactive Confliect Resolutionの手法を使い対話を行う団体で、
日本人でもオンラインでの見学が可能かどうか知りたく問い合わせた。
それから約1年半後の今年12月。
勤務先のGLOBISで出会った一人の中国人学生がStrait Talk参加者という奇妙な偶然に導かれ、
今回WUJでStrait Talkからゲストスピーカー3名を招きオンラインでの会を開催した。
2022年、残念ながら見学は叶わなかったが、
今回実現した3名のゲストとの回を記述したい。
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開催&当日構成
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当日は運営や参加者も含め、英語での実施で参加ができる約15名の参加者となった。

テーマは、What is Strait Talk? -Empowering youth to promote peace-。
アメリカ、台湾、香港での開催実績はあり、まだ日本ではなじみがないStrait Talkについて知ってもらうこと、また過去の参加者に来てもらうことで、将来日本での開催が可能であればきっかけとなる場づくりを目指した。
構成は以下である。
- 東アジア平和大使プロジェクトについて
- ゲストトーク(Erika, Tatsushi, Ryan)
- インタラクティブトーク
- 質疑応答
- まとめ
東アジア平和大使プロジェクトの会を英語のみで実施するのは、意外に初めて。
いつもとは違う参加者に囲まれながら、米国・中国・東京の三拠点を繋いでの開催は非常に新鮮であった。
冒頭、いつも通りオンラインでの実施の際は行っているアクションリサーチ。
今回は2つ問いを設定し、設問と回答は以下となった。
I can talk about sensitive political / historical issue with my friends.
For Taiwan Strait conflict, I believe we can resolve this in our generation.
台湾海峡の争いについて、私の世代で解決できると信じている。
今回は、Strait Talkから3名の大変豪華な顔ぶれに時間を頂くことが出来た。香港Strait Talkの創設者であるErika Qing Guan氏 (官晴)、Strait Talk本体の共同プレジデントTatsushi Arai(新井立志)氏、そして同じく共同プレジデントのRyan Chiu氏である。
Strait Talkはブラウン大学だけが実施しているのではなく、
台湾・香港・米国の三か所で実施実績がある。
そちらに携わったOBOGやファシリテーターの教授が中心となり、Strait Talk全体を運営している。
いつもとは違う参加者に囲まれながら、米国・中国・東京の三拠点を繋いでの開催は非常に新鮮であった。
冒頭、いつも通りオンラインでの実施の際は行っているアクションリサーチ。
今回は2つ問いを設定し、設問と回答は以下となった。
I can talk about sensitive political / historical issue with my friends.
私はセンシティブな政治や歴史問題について友人と話せる。
有効回答数:8(回答は任意、複数回答可能)
有効回答数:8(回答は任意、複数回答可能)
- Strongly agree/とてもそう思う(5)
- Agree/そう思う(2)
- Disagree/そう思わない(1)
- Strongly disagree/とてもそう思わない(0)
For Taiwan Strait conflict, I believe we can resolve this in our generation.
台湾海峡の争いについて、私の世代で解決できると信じている。
有効回答数:8(回答は任意、複数回答可能)
- Strongly agree/とてもそう思う(0)
- Agree/そう思う(4)
- Disagree/そう思わない(4)
- Strongly disagree/とてもそう思わない(0)
今回の参加者は日本人だけではなく、中国やそのほかの国籍の方が多く見受けられた。
今回の開催言語である英語が理解でき、国際関係について興味関心を寄せ、何かしらキャリアであれ、学生活動であれ、行動を起こしている参加者であると想像する。
その上でこの結果を見ると、一問目については予想通りの結果となり、二問目については、ある意味驚きをもっての結果が出た。
人生100年時代。私たちの世代を、この先50年としよう。
その中で中国・台湾の間のわだかまりについて、解決できる、と思う参加者が半数もいる、と私は希望をもって捉えた。
回答者が当事者(その土地に住んでいたり、パスポートを持っていたり)では必ずしもないかもしれないが、この回答には、強い願いと、意志を感じる。
歴史的・政治的問題のような、一見途方もない労力と時間がかかりそうなものは、
それを解決したいという強い想いが絶対的に必要だ。
未来への勇気づけられる回答であると思う。
今回の開催言語である英語が理解でき、国際関係について興味関心を寄せ、何かしらキャリアであれ、学生活動であれ、行動を起こしている参加者であると想像する。
その上でこの結果を見ると、一問目については予想通りの結果となり、二問目については、ある意味驚きをもっての結果が出た。
人生100年時代。私たちの世代を、この先50年としよう。
その中で中国・台湾の間のわだかまりについて、解決できる、と思う参加者が半数もいる、と私は希望をもって捉えた。
回答者が当事者(その土地に住んでいたり、パスポートを持っていたり)では必ずしもないかもしれないが、この回答には、強い願いと、意志を感じる。
歴史的・政治的問題のような、一見途方もない労力と時間がかかりそうなものは、
それを解決したいという強い想いが絶対的に必要だ。
未来への勇気づけられる回答であると思う。
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ゲストトーク
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今回は、Strait Talkから3名の大変豪華な顔ぶれに時間を頂くことが出来た。香港Strait Talkの創設者であるErika Qing Guan氏 (官晴)、Strait Talk本体の共同プレジデントTatsushi Arai(新井立志)氏、そして同じく共同プレジデントのRyan Chiu氏である。
Strait Talkはブラウン大学だけが実施しているのではなく、
台湾・香港・米国の三か所で実施実績がある。
そちらに携わったOBOGやファシリテーターの教授が中心となり、Strait Talk全体を運営している。
まず初めに、この3名にStrait Talkとは何か、なぜ関わっているのかをそれぞれ話して頂いた。
それぞれの話は個人の経験共有も入っており、要旨と語られたストーリーを共有する。
それぞれの話は個人の経験共有も入っており、要旨と語られたストーリーを共有する。
<ゲストトーク>*敬称略
<インタラクティブ>
まず初めに、3人の話の後、私の方から何問か追加で質問をさせて頂いた。
その上で、参加者からも質問を募った。
Tatsushi Arai
Ryan Chiu
これは対立当事者間の個人的な信頼関係を築き、創造的で実行可能なアイデアを開発することにより、一見難解な紛争に携わる人々の対話を促進し、今後の公式な話し合いに役立てる方法である。
参考:Strait Talkウェブより
- 2005年にはじめて実施。創設者はブラウン大学Jonny Linという学生。
- 政府が話せないのであれば、次の世代が話すべき。
- 台湾、中国、米国(5名ずつ)で構成された参加者。
- 20(もしくは40)時間のICR(Interactive Conflict Resolution)。アカデミックセミナーではなく、アクション(レポートを出す)。
- 目的は関係構築、対話を通じた原因の追究。ほとんどの回で全会一致のレポートを採択。
- 主な開催実績とし、2021: GW, Washington DC 、2023: U of Alberta, Canada 、2012 :Taipei、2009-2019:UC Berkely、2011-2019:Hong Kong等。
- アルムナイはボランティアネットワークで、職業は別にある。政府や、民間機関、研究期間等様々な分野で活躍。
- Strait Talkの20年間の功績は、政府に対して何かできたわけではないが、人間的な関係を台湾環境関連で気づけたこと。
- 2010年、UC Barkely(留学)の際にStrait Talkに出会った。
- 北京で育ち、大学は香港。
- Strait Talkは人生を変える経験で、アジアにも持ってきたいと思った。
- 人々を繋げる取り組み(Bringing people together!)
- アルムナイ、facilitatorとして現在も関わっている
- 政治学を学んできた拝見でここまで活動しており、分野から自分自身の影響がきているようなきがしている。Strait Talkは理想だと言われることもあるが、草の根の活動にも見える。でも私達はTheory of change(変革の論理)があるので必ずしも草の根だけではなく、同時に理想だけでもない。ワークショップは課題解決であり、実質的な解決策だ。理想論と、現実論の懸け橋となる。全ては夢を語る事からはじめるべきだ("Bridge of idealism and realism. Everything has to start with a dream.")。
Ryan Chiu
- 妹が日本のAPUで学んだ。ある時、警察官にこう言われた「どこか本当の国からの出身ではないね(t “you are not from the real country” )」(補足:Ryanは台湾出身)。
- アメリカに留学していた際、ウォルマートである薬剤師に言われた一言。「つまり君は中国出身だね!(“Oh you are from China”)」。
これは対立当事者間の個人的な信頼関係を築き、創造的で実行可能なアイデアを開発することにより、一見難解な紛争に携わる人々の対話を促進し、今後の公式な話し合いに役立てる方法である。
参考:Strait Talkウェブより
私やプロジェクトが度々直面する問いとして、対話とは何か、がある。
シンプルに個人同士が同じ空間に座り、話をする。私はシンプルにそう捉えているが、
Strait Talkが理想論でとどまらないのは、このようにアカデミックな手法を用いて、
コンセンサスのレポートをだしていることがあるだろう。
この取り組みに学べることが本プロジェクトとしての大いにあると感じた。
シンプルに個人同士が同じ空間に座り、話をする。私はシンプルにそう捉えているが、
Strait Talkが理想論でとどまらないのは、このようにアカデミックな手法を用いて、
コンセンサスのレポートをだしていることがあるだろう。
この取り組みに学べることが本プロジェクトとしての大いにあると感じた。
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インタラクティブ
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まず初めに、3人の話の後、私の方から何問か追加で質問をさせて頂いた。
どのような選考プロセスで、どのくらい参加者になるには倍率があるのか?
- 参加者は匿名になれるのか?
- 何か外部の個人や団体から嫌な攻撃を受けたことはあるか?
- いまStrait Talkはどんなステージにいるのか?野望は?
→(回答by Erika)志は同じ。私たちには強力なOBがいるので、政策への影響という点では楽観的かもしれない。日常的な運営面ではどうなるかわからない。地域の対話の持続可能性と継続性は、私たちの主要な焦点のひとつになり得る。
→(回答 by Ryan)ストレイト・トークをトレーニングの場として、またさまざまなチャンネルの実験室(ファシリテーション・プロセス)として活用したい。
その上で、参加者からも質問を募った。
<参加者からの質問>
→関連論文があるので後ほど送る。
- 6年前に香港からストレイト・トークを主催した。ファシリテーターについてもっと知りたい。
→トレーニング:は2部構成 (対話/感情の管理方法と個人のスタイル) 。ファシリテーターの人数は現在 少人数で、新しいファシリテーターが入ることは投資(時間等)が必要。
- 日本で生まれ育った。このような対話をするのは簡単ではないと思うが、難しい対話はどうすれば?詳細が知りたい。
- 中国本土の開催学生をどのように巻き込もうと考えているか?
→ワシントンでの開催は来年の5月か6月に、ブラウン大学は秋に実施がされる可能性がある(Tatsuhi)
特に、最後の質問が印象に残った。
中国本土で開催ができたら大きなインパクトがあるだろうな、と何となく思ってはいたが、それができるとは思わないため口にするのをためらっていたこともあり、回答にははっとさせられた。
確かに、多くの個人が国籍や出生を背負いながらも、国家の境界性を軽やかに移動する今日、
一番大事なのは自分が誰か、ということであると思う。
「どこかいる自分」の「どこ」、も大切ではあるが、一番ではない。
異なる意見を持つ「誰か」同士が出会い、対話をすること。それがシンプルに大切だ。
その一方で、中国本土で開催する必要は「今は」ない、と思う、と私は言いたい。
情報の規制、言論の自由が少なくとも民主主義国家よりはない中国本土での今の時点での開催は、開催実現性もそうだが、いたずらに誰かの安全を脅かすだけになるだろう。
けれど、いつか開催しなければいけない時は来る気がしている。
その場所で話しづらいこと、を、避け続けること、は平和解決を目指すのであればできない。
場所に捉われない「誰」と話すことは確かに重要だが、みんながみんな、国境を軽やかに超えられるわけではない。
国境を超える「誰か」は、紐づいた「どこ」に立ち返れば少数派であり、大きな変化を望むのであれば、その土地での浸透が必ず必要になる。
日本国内を見れば、話しづらいことをこの場で話すことに大切さが、よくわかる。
加害者側面の歴史について話しづらさが重なった戦後78年間、東アジアにおける歴史観の乖離は、日本とアジア諸国の間で著しい。それが世代の平和感や無知につながっている。
私はこの国が好きだし、暮らしやすいと思う。
だからこそ批判だけではない側面を含みながら、過去・現在・未来を繋げた三か国について知り、一人一人が何か小さな行動ができるよう、東アジア平和大使プロジェクトを実施している。
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参考リソース
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今回、ゲストから事後共有があったリソースを以下に掲載する。- Strait Talk: Lessons from the Early Years of Interactive Conflict Resolution (English 2016 & Chinese 2014)
- Engaging conflict history: Toward an integrated method of dialogue and training. (A theory behind Strait Talk’s adaptation of the walk-through history exercise.)
- Engaging conflict history and memory across the Taiwan Strait: A longitudinal analysis of conflict timelines.
- 紛争の歴史を見る眼:教育と対話の方法論についての一考察(
2012、新井) - 紛争解決と歴史若い:中台対話(2021、新井)
- Humanizing the Conflict Across the Taiwan Strait: Lessons from Strait Talk (Recorded seminar, Nov 2)
12月について
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12月は2イベント(オンライン&都内開催)を開催したため、12月17日の別イベントについても別途ブログに記載する。
お楽しみに!
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